TAMIYA マイティフロッグに、同社の「NOVA FOX」や「HOT SHOT」「 THE BOOMERANG」のように横置きのフロントサスを追加するパーツです。
このパーツは、いわゆる「飾り」のパーツですので、実用的な機能はほぼありません。
過去にフロントモノショックリンク&スタビライザーを製作したことがありましたが、製作コストの割に実用性に乏しいという結果になったのでボツにしました。
しかし、横置きのダンパーは見た目がかっこいいので、そのままデコレーションパーツとして採用することとし、FDM(熱融解式)3Dプリンタで印刷しやすいようにデザインを見直しました。
各部品のstlデータについては、こちらのサイトで公開していますので、合わせてご利用ください。
パーツ構成
- リンクアーム
- ボトムアーム
- ボディマウントベース
- ボディマウントポスト
その他必要なもの
- ピロボールナット x2(OP.599 フッソコート 5mmアルミボールナット)
- M3x10mmネジ x2
- M3x20mmネジ x2
モノショックリンクの組立て
まず、金属製のボディマウントを取り外し、土台を切り取ります。
3Dプリンタの精度によると思いますが、軸を通す穴が図面よりも狭くなっていると思うのでドリルで各軸穴を規定の径に直してください。
リンクアーム側の穴を広げる場合は広げすぎに注意してください。Φ3mmのドリルではガバガバになる可能性があります。可能であればM3のタップで雌ねじを切るのが理想です。
次にボールナットを取付けますが、必ずボトムアームとリンクアームを連結する前にボールナットを取付けてください。
順番でいうと、先にM3x10ネジで①のボールナットを取付けてから、ボトムアームとリンクアームを②のM3x20ネジで連結します。
先にボトムアームとリンクアームを連結してしまうと、ドライバーが立てられなくなるのでボールナットが取付けられません。
ボトムアームとリンクアームは接着することを推奨します。
製作したボトムアームをもともとあったボトムアームと交換してボールナットにダンパーを取付けてください。
ダンパーはDT02やDT03シャーシのフロントダンパーが使えます。(SP.519 C.V.A.ダンパーミニ(II))
バネの硬さやダンパーオイルはお好みで選んでください。
ダンパーをボールナットにはめ込む際は、図のように裏側をマイナスドライバーで支えてやると入れやすいです。
ボディマウントの組立て
既存のボディマウントを取り除いてしまったので、新たにボディマウントを取り付けます。
ボディマウントベースにポストを接着して、前方から差し込んで取付けます。
そのままでも簡単に外れることはないと思いますが、必要に応じで側面をビスで止めることもできます。
既存のボディ取付け穴から上方に19mmの位置が新しい取付け穴になりますので、ここに直径6mmの穴を開けます。
ノーズ部分はダンパーと干渉しますので、側面のみ、またはノーズ全体を切り取ってください。
参考事項
ボディベース(図③)の中央ポストの両側にΦ5mmの穴があいていますが、この穴を上面まで貫通させればその穴にΦ5mmのネオジム磁石を仕込むことができます。
ネオジム磁石によるボディ固定を選択できるようにしましたが、磁力の強さや速度によっては、走行中にボディが浮き上がる可能性がありますので、この方法を選択する場合はよく検討してください。
ボディベースの中央ポスト(図④)は直径Φ6mmの円筒形になっていますが、これはTT02やXV01シャーシのボディポストと同じ太さです。
別車両のボディを流用する際に高さが足りない場合は、これらのパーツを流用して高さを調整することができます。