マイティフロッグ(The FROG)のスイングアームの動きをスムーズにするため、ボールベアリングで把持する回転軸を追加するパーツです。
2005年に再生産されたマイティフロッグが対象です。1980年代当時のマシンをレストアする場合は必要な部品をパーツ請求する必要があります。(後述)
なお、これが最終バージョンで Ver.5 になります。
更新履歴
2023/09 「組み立ての追加説明」、「補足3」を追記。
パーツ構成
- アウターベアリングベース x2(左右)
- テーパーシャフト x2
- センターベアリングベース x1
その他必要なもの
- 1150ボールベアリング x4(OP.1579 1150ベアリング)
- 5x50mmシャフト x2(OP.1586 5x50mm軽量ギヤシャフト)
※1150ボールベアリングはタミヤの多くのマシンでタイヤの軸受に使われているものと同一のものです。当然ですが汎用品でも代用可能です。
スイングアーム加工
スイングアームの軸受部(図の赤色の部分、放射状になっている部分も含む)を切り取ります。
パーツの切り取りは、模型用の精密ノコを利用するか、ニッパーでらせん状に少しずつ切り進めていく方法があります。
切り取り後はヤスリで綺麗にならしてフラット(凸凹がなく平面)になるようにしてください。
組み立て
テーパーシャフトと5x50mmシャフトをスイングアーム内に挿入します。
テーパーシャフトをスイングアーム内に挿入する場合、ちゃんと奥まで入っているか確認してください。
写真のように片側の穴から覗き込んで内部に隙間がある場合は、しっかり入っていません。
印刷精度が悪い場合は、テーパーシャフトや5x50mmシャフトがしっかり入らない場合がありますので、ヤスリ等で削ってしっかり奥まで入るようにしてください。
また、スイングアームとテーパーシャフトは接着しても問題ありませんが、テーパーシャフトが十分に入っていないまま硬化してしまうと動きを妨げてしまうので注意してください。
アウターベアリングベースの内側から1150ベアリングを挿入します。
ベアリングを取り外す場合は、表側の穴(3つ)から金属の棒を押し込むと簡単に取り外せます。
センターベアリングベース内に1150ベアリングを2つ挿入して、それをデフギアボックス内に収め、通常通りデフギアボックスを組み立てます。
それぞれのパーツを元の位置に戻して完成です。
組立て後、スムーズに動かない場合は、図の部分を再度削ってみて様子を見ながら組み立ててください。また、テーパーシャフトが十分に挿入されていない場合もスムーズに動かないことがあります。
補足1:5x50mmシャフトについて
5x50mmシャフトは、GF-01シャーシ、WR-02シャーシ、WT-01シャーシに付属している5x50mmシャフトを使うことができます。
また、加工の手間はかかりますが、DIYセンター等でφ5mmのアルミ棒を買ってきて50mmに切断して使うこともできます。
パーツが破損したときのリカバリの際に参考としてください。
補足2:’80年代マシンのレストアについて
1980年代当時のマシンと再販されたマシンとでは、スイングアームとデフギアボックスの内部形状が変わっているので、古いマシンをレストアする場合は上記のCパーツをパーツ請求してください。
(2021年現在、このマニュアルに掲載されているパーツ番号から変更されているようですので、注文の際に確認してください。)
マニュアルはタミヤの公式サイトでダウンロードできます。 →RCモデル組立説明図ダウンロード
補足3:印刷精度について
DMM.make 等の外部に依頼して印刷する場合、印刷精度の問題でパーツ同士の合いが悪くなることがあります。
特にエコノミーナイロン等の材料を再利用して印刷する場合に印刷精度が落ちる傾向にあるようです。
また、同じパーツを一緒に注文した場合でも、印刷する際の配置や角度によって積層跡が強く出る場合とそうでない場合があります。
これは、ハッキリ言って運なので受け入れるしかありませんが、印刷精度が悪い場合に特に問題なのがテーパーシャフトです。
テーパーシャフトの印刷精度が悪いとシャフトが挿入できなかったり、スイングアーム内にしっかり入らない場合があります。
私がヤフオク等で出品する場合は、この点のチェックを行っていますが、直接DMMに注文する場合は、この問題が発生する場合がありますのでご了承ください。
その場合は、表面をヤスリで削ったり、シャフトの穴をφ5mmのドリルで開け直すことで解決できます。